片頭痛の予防薬
[2021.12.15]
片頭痛は、日常生活に支障をもたらす頭痛の多くを占める頭痛です。
片頭痛の発作時には、トリプタン系と呼ばれる血管作動薬がとくに効果を示します。
市販の鎮痛解熱薬も効果はなくはないのですが、片頭痛をお持ちの方が繰り返し飲んでいると、頭痛が慢性化して「薬物乱用頭痛」と言われる状態になることがあり、注意が必要です。
発作が月に何回もあるようなら予防の治療を考えた方がいいかもしれません。元々はてんかんの薬であるバルプロ酸や抗うつ薬であるアミトリプチリンなど古くからある(安価な)薬で発作の頻度が減ることが多いです。新薬として、CGRPという痛みに関連する物質に対する抗体の注射も用いることができるようになりました。
頭痛にお悩みの方は、専門医に相談して、付き合っていく方法を一緒に考えていくことをお勧めいたします。