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「生活習慣病」?

[2021.12.15]

高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症など(それらの結果としての動脈硬化や、さらに脳卒中、心筋梗塞なども)を「生活習慣病」と呼ぶことがあります。

従来は「成人病」と呼ばれることが多かったこれらの疾患は、1990年台からの啓発活動で「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。生活習慣を健康的なものに見直そう、という啓発は重要なものでしたが、「生活習慣病」という呼び方には異論もあります。悪い生活習慣があるから高血圧や脂質代謝異常症になった、というスティグマ(偏見)があり、治療を躊躇する方がおられるからです。

健診などで、血圧高値や脂質代謝異常が指摘される方は増えています。そのような方は「生活習慣」が悪いのでしょうか。もちろん、食事や運動といった生活習慣を見直すことは大事なのですが、体質や加齢といった個人の努力ではどうしようもない要因が大きい例が多いように私は思います。まずは生活習慣を改善させて、と思っているうちに、治療の機会を逃してしまう人が少なくないように思われるのです。高血圧や脂質代謝異常、多くの場合は糖尿病も、それ自体が直接身体の不調をきたすものではありませんが、長期的には動脈硬化を加速させ、脳卒中や心筋梗塞などの心血管系の病気や、さらには認知症のリスクを高めることが知られています。

健診から病院へ、の中間にあるゲートキーパー、「かかりつけ医」として、高血圧・糖尿病・脂質代謝異常などの心血管リスクをコントロールするお手伝いをしていきたいと考えています。

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